SONAR LE Documentation is based on the full version of SONAR. Some screenshots, folder paths, features and other references may differ from your installation.

ピアノロール拡大鏡

新しいピアノロール拡大鏡を使用すると、ズーム設定を頻繁に変更しなくても、MIDIデータを簡単に編集することができます。これは、インラインピアノロールのトラックの高さが低く、MIDIノートの表示が非常に小さい場合に役に立ちます。

拡大鏡をオンにすると、マウスカーソルを中心とする透明な四角の中に、その下のピアノロールの範囲が拡大表示されます。

マウスの下の作業領域のみが拡大表示され、残りのデータは通常の大きさで表示されます。

ここに、現在のズームレベルでは編集が難しい、MIDIデータが密集している例を挙げます。

 

拡大鏡をオンにすると、マウスの下の領域がこのように表示されます。

 

拡大鏡は、ドラムマップでも使うことができます。

拡大鏡のオン/オフを切り替える

拡大鏡をオンまたはオフにするには、次のいずれかを行います。

ピアノロールビューの表示メニューをクリックし、拡大鏡モードを選択します。

トラックビューの表示メニューをクリックし、拡大鏡モードを選択します。

編集｜環境設定｜カスタマイズ｜編集を選択し、拡大鏡チェックボックスをオンにします。

拡大鏡のしくみ

位置：拡大鏡は常にマウスの位置を中心に配置されます。

サイズ：拡大鏡のサイズは調節できます。デフォルトの直径は100ピクセルです。詳しくは、拡大鏡のオプション設定を参照してください。

透過性：拡大鏡では、実際のサイズのデータが常に見えるようにするため、ある程度の透明度が保持されます。

表示倍率（縦方向）：垂直方向のズーム率は、データの既存ズームレベルによって異なります。通常、拡大鏡の下にあるノートの高さは最小の8ピクセルで、データの既存のズームレベルで拡大されます。拡大鏡データは、どんなにズームインしても、必ずオリジナルのノートよりも大きく表示されます。

表示倍率（水平方向/タイム）：拡大鏡は、ビューのズームでノートが狭くなってしまった場合などに、水平方向に拡大表示することができます。

ヒント：拡大鏡とファーストズームを併用すると、現在のマウスの位置の周辺をすばやくズームすることができます。詳しくは、マウスホイールを使って拡大縮小する（ファーストズーム）を参照してください。

拡大鏡のオプション設定

拡大鏡には、サイズとズームレベルを設定することができるいくつかのオプションがあります。

拡大鏡のオプションを設定する

編集｜環境設定｜カスタマイズ｜編集を選択します。

次のオプションが使用可能です。

拡大鏡：このチェックボックスで拡大鏡をオンまたはオフにします（初期設定ではオンになっています）。

拡大鏡のサイズ：拡大鏡の直径をピクセル数で指定します。指定可能な範囲は20～250で、デフォルト値は140です。

表示条件：ノート表示の高さ：ノートの高さ（ピクセル数）が、この数値以下の場合にのみ、拡大鏡がオンになります。有効な範囲は2～20で、デフォルト値は6です。

時間軸での拡大：ピアノロールビューのズームでノートが非常に細くなってしまった場合に、このチェックボックスで水平方向の拡大を有効または無効にします。

これらのオプションのほかにも、Cakewalk.iniのWinCakeセクションに次のINI変数を追加することによって設定できるパラメーターがあります（Cakewalk.iniを参照）。

 

変数	種類	デフォルト値	動作
MicroscopeHZoomThreshold=<1..20>	整数値	8	初期設定では、32分音符が8ピクセル未満のときに拡大鏡が水平方向に拡大され始めます。この行で水平ズームのスレッショルド（1～20ピクセル）を決めます。
MicroscopeHZoomMax=<2.0 - 8.0>	整数値	3.0	この行で拡大鏡を使うときの水平方向の最大倍率を指定します。